事例紹介

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写真:(左から)松本様、山内部長、今井様

請求書発行に伴う様々な課題を
電子化の推進で総合的に解決

テーブルマーク株式会社

得意先への請求書発行において、印刷・仕分け・封入・郵送に至るまで多くの人的負荷と時間を要していたテーブルマーク様。こうした課題の解決に向け、同社ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進によるペーパーレス化を見据え、ファイネットの「ファイル配信サービス」を導入しました。請求書発行に伴う一連の業務を電子化したことで、大幅な業務効率化を実現。作業時間と担当者の負荷を軽減するとともに、送付ミスの防止やコスト削減にもつなげています。(本文中敬称略)

ご担当者様(取材当時)

  • ■テーブルマーク株式会社
    情報システム部長
    山内 一晃 様

  • 経理部
    収入支払管理チーム
    松本 孝雄 様
  • 経理部
    収入支払管理
    チームリーダー
    今井 章博 様

請求書発行業務の非効率さから生じていた様々な課題

――貴社の事業概要をお聞かせください。

山内

当社は、冷凍食品を中心とした食料品の製造・販売を手掛けています。
1956年に設立し、2008年に日本たばこ産業(JT)の子会社となり、2010年に現社名であるテーブルマークへと社名変更を行いました。
現在は、「食事をうれしく、食卓をたのしく。」をパーパスに掲げ、うどん、お好み焼、たこ焼などの冷凍食品に加え、常温食品のパックごはんを皆さまへお届けしています。
また、2023年より、植物由来の冷凍ミールブランド「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」にも注力し 、がんばりたくないけど、自分にやさしくしたい日に温めるだけでおいしく食べられる、そして多様化する食のあり方に寄り添った選択肢を提供しています。

――請求書発行業務についてどのような課題がありましたか。

松本

当社では毎月10日、15日、20日、25日、月末の各締め日に合わせ、全部で300~400社の得意先様に対して合計約2万枚の請求書を発行していました。
基幹の共通会計システムから請求書を出力し、仕分け・封入・投函または郵便局への持ち込みまでを、経理部収入支払管理チームの4~5名で分担して対応しており、担当者1人当たり2~3時間を要していました。
特に月末締めには、月間約2万枚のうち約1万5,000枚分の作業が集中していました。印刷時には他部署と共有する複合機を長時間使用する必要があったため、担当者が朝2時間ほど早く出勤し、始業の9時までに出力作業を終えるといった対応も行っていました。
こうした作業に伴う人的負荷は以前から大きな課題となっており、手作業ゆえのミスも避けられませんでした。請求書を送付したはずなのに届いていないという問い合わせが寄せられる他、明細を早く確認したいという得意先様から、原本到着前にFAXで内容を送付してほしいとの要望を受けることもたびたびありました。
また、郵送の遅延によって入金が遅れるケースも発生していました。

業界標準インフラとしてのサービス提供への期待

――貴社では、それら課題の解消を図るための手段として、ファイネットが提供する「ファイル配信サービス」を導入されました。導入に至る経緯や、選定のポイントについてご紹介ください。

松本

当時は、先に述べた業務上の課題に加え、社内でDX推進やペーパーレス化を目指す動きも加速していました。
さらに、コロナ禍であったことから、リモート環境でも円滑に請求書発行業務を行う仕組みが求められていました。
選定に当たっては、まずファイネットが提供するEDIサービスが、食品業界における確立された標準インフラとして広く利用されていることも安心して導入できる点だと考えました。得意先様の多くもファイネットのサービスを採用しているため、同じファイネットが提供するサービスであれば、スムーズに受け入れていただけるだろうと考えました。
また、当社は、ファイネットがファイル配信サービスのリリース準備段階で実施していた検証プロセスにも参加していました。そこで当社の帳票フォーマットに関する要望なども反映されていたことから、自社業務に適したサービスであると実感を持てた点も、導入を後押ししました。
加えて、初期費用が不要で、月々のランニングコストも低く抑えられるというコスト面でのメリットも大きな魅力でした。

――ファイル配信サービスの導入に当たって取り組んだ準備作業は、どのようなものでしたか。

今井

導入に向けた取り組みは、収入支払管理チームが中心となり、初めに社内外への周知から進めました。
まず社内向けには、得意先様と接点を持つ営業担当者をはじめ、請求書に関わる関係者に対して、ファイル配信サービスへの移行の目的やメリットをメールで周知しました。社内ではペーパーレス化の推進が重要テーマとなっていたこともあり、導入に反対する声はありませんでした。
得意先様に対しては、紙の請求書郵送から、ファイル配信サービスを活用したPDFでの電子送付に切り替える旨を、移行の約3カ月前から請求書に同封する書面でご案内しました。回答には、簡易なアンケート作成が可能なMicrosoft Formsを活用し、切り替えの諾否と合わせて、利用いただける得意先様には受取窓口となるメールアドレスをお答えいただきました。
併せて、ファイル配信サービスで利用するマスターの整備や、共通会計システムから帳票作成に必要なデータをダウンロード・加工する一連のプロセスをRPA(Robotic Process Automation)で自動化する仕組みも、情報システム部門と連携して構築しました。こうした準備を通じて、スムーズに利用を開始できる環境を整えました。

紙の請求書発行枚数が約9割減少

――ファイル配信サービスの導入によってどのような成果が出ていますか。

今井

サービスの本番適用は、2024年3月15日締め分の請求書発行から開始しました。
2026年6月現在、請求先コードベースで1,000件強ある得意先様のうち、約700件が移行を完了しています。請求書枚数ベースでは、月間2万枚のうち約9割が電子化され、サービスを通じて配信されている状況です。
その結果、1人当たりが請求書発送業務に要する時間は、繁忙期の月末締めでも従来の2~3時間から30分程度まで削減されました。本番稼働後には収入支払管理チームから1名が他部署へ異動しましたが、それでも必要な業務を十分に回せています。
月初の定例となっていた担当者の早朝出勤も不要となり、人的ミスによる送付漏れもなくなりました。仮に得意先様から「請求書が届いていない」といった連絡があった場合でも、ファイル配信サービスの送信履歴を即座に確認できるため、迅速な対応が可能になっています。
これまで発送から到着まで少なくとも2~3日かかっていた請求書も、ファイネットへのデータ送信後すぐに得意先様側で受信できるようになり、受領に関するプロセスも大幅に円滑化されました。その結果、早期確認のためのFAX送付や、送達遅延による入金の遅れといった課題も解消されています。

――今後に向けての展望、及びファイネットに期待することについてお聞かせください。

松本

先ほど申し上げた通り、請求先コードベースではなお約3割の得意先様に対して、従来通り紙の請求書を郵送しています。当社としては、独自の電子受領方法があるケースを除き、基本的にはすべての請求書発送業務をファイル配信サービスへ移行していきたいと考えています。
その実現に向けて、様々な事情からまだ移行に至っていない得意先様に対しても、継続的にメリットをお伝えしながら、切り替えを促していく方針です。現在も未移行の得意先様には、状況に応じて改めてご案内文書をお送りしています。

山内

ファイネットのEDIサービスが酒類・加工食品業界の共通基盤として定着しているように、ファイル配信サービスも請求書や支払案内書、出荷案内書など、メーカーと卸の間でやり取りされる帳票を交換する共通基盤としてさらに広く活用されていけば、当社や得意先様だけでなく、業界全体にとっても大きなメリットをもたらすと確信しています。
今後も、サービスのメリットをより広く訴求する取り組みや、ユーザーにとってさらに使いやすくなる新機能の実装などを、ファイネットには期待しています。

――ご期待、ご要望に沿えるよう今後も引き続き取り組んでまいります。本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

CORPORATE PROFILE

テーブルマーク株式会社

テーブルマーク株式会社

食事をうれしく、食卓をたのしく。
テーブルマークは、冷凍食品やパックごはんを展開し、日々の食卓から外食まで、幅広い食シーンを支える加工食品メーカーです。
確かな品質とモノづくりへの信念を持ち、食を通して、“心豊かなひととき”を生み出しつづけます。

代表者
代表取締役社長 松田 要輔
本社所在地
東京都中央区築地6-4-10
売上高
1,327億円(2025年12月期連結)
従業員数
3,420人(2025年12月末時点テーブルマークグループ連結)